他の言語を通じて翻訳する「重訳」

重訳とは、ある言語を訳す際に直接翻訳をせずに、
一度他の言語に訳されたものを通して翻訳することを言います。
何らかの理由で直接訳すことが出来ない場合などに用いられる方法です。

例えば、歴史的に大きく広まり、多くの言語に訳されている聖書は
重訳された書物の代表と言えます。
新約聖書の場合、ギリシア語から他言語へ翻訳されたものを元に、
日本語訳されています。
また、仏典はサンスクリット・パーリ語で書かれたものが中国で漢文に訳され、
そこから日本語へ重訳されています。

翻訳をする際、その言語特有の言い回しやニュアンスを表現するために、
別の言葉に置き換える場合が多くあります。
そういった作業を繰り返す形となるため、重訳を重ねていく段階で、
元となった文書と意味合いが変わってくる可能性が大いにあると言えます。
そのため、重訳された文書を扱う場合は、
元の文書とニュアンスが変わっている可能性があるといったことを
念頭に置いておく必要があるでしょう。

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